日記の効用

「元旦から始めた習慣は長続きしない」とよく言われるが、どっこい今年は元旦からつけ始めた日記がいまだに続いている。1ヶ月半というのは僕の全人生でも最長記録である。(ハードルが低い!)

これはひとえに、日記をつける事にはっきりとした目的ができたからだろう。はじめの頃は日記というよりは日誌に近いとても簡素な内容だったけど、いまでは午前、午後、寝る前みたいな感じで逐次書き足して行き、なかなかのボリュームになっている。スマホアプリなので気軽に書けるのが良い。

で、その目的というのは、「後で読み返して自分を安心させるため」です。これまではふと1週間(や1ヶ月)を振り返った時に、なんだか無益な、無作為な時間を過ごしてしまったのではないかと不安になる事が多かった。思い返しても失敗やネガティブな事ばかりが思い出される。しかしそれも「ではもっと精進しよう!」とプラスに変えられる頃は良かったのですが、最近はどうもお疲れのようで「しゅんしゅんしゅん」とチビマリオ的にダメージを負うようになっていた。

そこで日記の登場だ!読み返してみればなかなかどうして、日々楽しく頑張っていらっしゃるじゃないですか。そういえば記憶なんてものは生存の為に嫌なことの方を覚えるようにできてるんだった。ずいぶん前に達成したと思っていた事柄も「あれまだ今週だったの?じゃこんだけ休んでてもいいのか」と、なんだか得した気分になる。美味しい食事や楽しかった事も反芻できて、とても心の健康によい。

そしてうふふと楽しんでいるばかりでなく、出来ていないところも冷静に見られる。それでは来週はそこを強化しましょうという、PDCA的な、トヨタ式カイゼン的な(よく知りませんが)好循環が生まれる。心安らかに、いいことづくめである。

という快感を知ってしまい、割と日記ジャンキーになっています。この効能があるかぎりは続くと思うんだけど、いかんせん飽き性の私、来月はどうなっていることでしょうね。