今日は2021年2月4日。
2月4日=Feb.4
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Fab.4
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ファブ・フォー=ビートルズ! (Fab.4はイカした4人組みたいな意味で、ビートルズの俗称)
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バンザーイ!バンザーイ!
と言う事でビートルズの日らしいです。知らなかった。
僕が少年の頃はジョンレノンが亡くなってまだ10年とかだったので、音楽文化全てにビートルズの影響が色濃く残っていた。今はそうでもないだろうと思うので、せっかくなので若輩もの(でもなくなってきたけど)ですがおすすめ曲を (誰もが知ってる超有名曲以外で)3曲挙げてみようと思います。
ビートルズは1962年のデビューから約10年の活動期間(そして最後の方はわりとぐだぐだ)で、昨今の常識でいうと長い方ではないのですが、その期間の中でざっくり
前期・中期・後期
と作風や活動の雰囲気が分かれていて、そこも背景として知っているとより楽しめたりします。僕の理解だと
・若さ爆発!カバー曲も多いが、新鮮な音楽的アイデアにもあふれたフレッシュな前期
・実験精神とパフォーマンスがマッチした円熟・食べ頃の中期
・なんかいろいろゴタゴタしながらも、4人が集まるとすごいんだぜ!でライブはしません!な後期
と言う風な感じです。じゃあそれぞれの期から1曲ずつ紹介してみましょう。
せっかくなので前期はデビューアルバムから。この曲はジョン作曲で、ジョージさんが歌っています。一拍ごとに半音ずつ下がっていく雰囲気が印象的な2小節のコード進行がメインになっている曲ですが、このミクロ的な少ない小節数の進行を繰り返すっていうのは後のNirvanaなんかにも影響を与えてると思います。(カートさんはビートルズを聴きながら曲を作ったりしてたそう)
ただ繰り返すだけじゃなくて起承転結の転にあたる3回し目では、ジョンレノンらしいコードのフックが入ってたりして(うぉううぉーうぉーのとこ)流石に憎いですね。
歌詞は冒頭部直訳だけど「聴いてよ 秘密知りたい? 誰にも言わない? もちょっとこっち来て 耳貸して 君がずっと聴きたかった言葉を言ってあげる… …僕きみが好きなのよ フッフー」
という内容で、厚顔無恥なほどのフレッシュさが清々しいです。でもイントロ部は曲も歌詞もだいぶ業が深そうで、そんな怨念めいたものをフレッシュに言ってのけているとしたら、これは結構こわい。逃げた方がいいかもしれない。
中期、というか中後期からは言わずと知れた名盤「サージェントペパーズ」からこの曲。
ポールさんの作でお得意の物語性のある曲となっています。旋律の美しさと複数の登場人物(家をでる娘さんとその親御さん)のすれ違う心情の儚さが胸を打つ一曲です。
最初に聴いたときはそのメロディの美しさに呆然としました。同じポール作品だと「For No One」を聴いたときの衝撃に近い。
ビートルズには二人の特に優れたソングライターがいるわけですが、ジョンがどんどん私小説的というか、自分の魂の叫びを曲にするようなスタイルになっていったのに対し、ポールさんはもともと客観的な作風で、後期になるにつれてなんか自分を出そうともがいているような(オー!ダーリンとかね。ちょっと無理してる気がする)感じで、そこも味わい深いです。
過保護すぎる(そして娘のための愛情というよりは自分たちのための愛情だったと思われる)両親のもとを娘が突然に去るお話です。実話をもとにしているそう。でもどっちも悪くないんだよなーという感じがいいです。娘をさらっていくモータートレードの男がいいやつであることを願うばかり。たぶんいけすかないやつだと思うけど。
後期からは、せっかくなのでリンゴさんに華をもたせて「オクトパスガーデン」とかにしようかなとも思ったのですが、やはり真剣に(?)選んで「ビコーズ」を。これは前の2曲に比べてかなり有名な曲ですが。
ジョンさんの曲で、このころはヨーコさんにも出会っていて、ヨーコさんの弾くベートーベンの月光を「逆に弾いて」とリクエストして着想を得たそう。(←細かくは違うかもだけどだいたいそんな感じのはず)
歌詞はまさに当時ジョンが影響を受けていたと言う俳句みたいな感じで、「だって空が青いから、泣いちゃうんだ」的な内容です。シンプル。ミニマル。この曲が好きな方はジョンのソロも楽しめると思います。
やっぱりいいぜビートルズ! 今年は映画もあるんだっけ。わくわくしますね。