万葉集を読んでみた その1

新元号”令和”が万葉集からの言葉という事で興味が湧き

こちらのサイトで少し読んでみました。

そしたらもう、のっけから面白い!

籠(こ)もよ み籠(こ)持ち 掘串(ふくし)もよ み掘串(ぶくし)持ち この丘に 菜摘(なつ)ます児(こ) 家聞かな 名告(なの)らさね そらみつ 大和(やまと)の国は おしなべて われこそ居(お)れ しきなべて われこそ座(ま)せ われこそは 告(の)らめ 家をも名をも

万葉集巻一(一)天皇の御製歌(おほみうた)

巻頭を飾るこの歌は雄略天皇のお歌らしいんだけど、こちらのサイトの現代語訳を引用させていただくと

籠(かご)よ 美しい籠を持ち 箆(ヘラ)よ 美しい箆を手に持ち この丘で菜を摘む乙女よ きみはどこの家の娘なの? 名はなんと言うの? この、そらみつ大和の国は、すべて僕が治めているんだよ 僕こそ名乗ろう 家柄も名も

万葉集入門 黒路よしひろさん訳

という感じ。かごやヘラを褒めているのは、今でいうと服装を褒めているようなものらしいので、僕の頭には


「きみきみ!かわいい服着てるやんー。どこの子なん? お名前なに?? え、ぼく?

えー、言うても良いけど、びっくりするんちゃうかなぁー! なんせ僕、ほら、あれやから、きみん家ふくめ、このへんぜんぶ治めちゃってるからー(ふふん)。

ええの? いうよ! まじでいうよ!!(なんと俺天皇!!)


というやりとりが浮かび、無邪気な天皇の

俺、すごない?

感が溢れていて、なんだか愛しくなってしまった。

かと思えば、次の歌では、素朴かつ崇高な天皇の役割がうたわれていたりして、奥が深い。ではまた次回!

Photo by sandro mattei on Unsplash